仕事のレバレッジ③
それでは仕事のレバレッジをするためにどうすれば良いのか、何を目指す必要があるのかを少し考えてみましょう。
もう一度レバレッジとは何かを整理してみると、
人の力、つまり、会社の同僚や仕事の外注先の力を使わせていただき、自分の時間を確保しつつ、仕事の成果を最大化する
つまり、同僚や取引先の力をいかに借りられるかが重要になるということです。
質問ですが、皆さんは仕事をどのように進めるでしょうか。このブログの読者には、与えられた仕事を自分の力でできるだけ進める、という方が多いのではないでしょうか。そうではなく、人に仕事をやらせる、という人もいるかもしれません。そういう人は既に自分の時間は確保できていると思いますし、さらに、出世も順調なのであれば、もう言うことはありません。このブログでも参考になることもあるかもしれませんが、大きな発見は無いかもしれません。
ただし、仕事はやらせているが、出世は上手くいっていない、という方なのであれば、きっと上手く人を巻き込めていないのではないでしょうか。悪い言い方をすれば無理やり仕事をやらせており、任せている人たちがきちんと成果を上げておらず、自分の評価につながらない、そういう方が多いのではと思います。
さて、いろいろな仕事の進め方があると思いますが、このブログの読者ターゲットは、仕事を自分でやってしまうという人になると考えています。加えて、仕事は任せるが成果が上がっていない、という人も参考になる部分もあると思いますので、ぜひお付き合いください。
話が少しそれましたが、この読者のメインターゲットである仕事を自分でやってしまう人は、まず考え方を変える必要があります。
どのように変えるか。「自分で仕事をする」から「できるだけ他の人に気持ち良く仕事をしてもらう」という考え方に変える必要があります。変えるとどうなるのか。これは自明のことだと思いますが、一人でやるより、できる仕事の数を単純に増やせます。数が増える中でその仕事を上手くこなすことで、自分への評価が高まります。また、自分の時間が単純に増えます。
これだけ書くと、人を利用して人の時間を使って自分の時間を確保したり人の評価を奪っているだけでは?という疑問が浮かぶかと思います。
結論から言うと、正直なところその通りなのです。それが仕事のレバレッジなのです。人の時間を使わせてもらって、自分の時間を確保する、評価を上げる、それが仕事のレバレッジなのです。ただ、相手の立場に立てば簡単に理解できると思いますが、このような考えが自分の行動からバレバレであれば、自分と仕事をする人間は徐々にいなくなってしまいます。相手からしたら、
「自分が頑張っただけなのに、仕事を頼んだあいつ(つまり私・読者)は楽をしている上に評価も上がっていやがる、誰があんな奴のために仕事をするか」
ということになってしまいます。それでは当然ダメですよね。私たちが目指すのは、相手に以下のように思ってもらうことなのです。
「あの人(つまり私・読者)と仕事をすると評価も上がるし、楽しい。やる気もでるな。あの人も一緒に頑張ってくれるし、難しい仕事は率先してやってくれるから仕事もやりやすい。今後もあの人と仕事をしたいな。」
こう思ってもらえれば、これからも仕事を手伝ってもらえますし、全体として仕事が上手く行き、きちんと上司にアピールできれば自ずと評価も上がっていきます。少なくとも、他の人に後れをとることはないでしょう。
では、どのようにしてこの考え方を持ってもらうのか。申し訳ありません。これが本当に難しいのです。何度もしつこいですが、そのために技術を身に付ける努力をする必要があるのです。まぁ千里の道も一歩から、少しずつ進めていきましょう。